嫁の実家が農家なのでこれからの農業ってどうなるのか少し興味がありました。
TPPって農家にとってメリットあるの? 、これからの日本で農家って生活できるの?、工場で野菜作るとかスゲー!、農業は儲かるとか聞くけどほんとかよ、とか初歩的なギモンがいっぱいあります。
週刊ダイヤモンドの『儲かる農業』特集を読んで少し疑問が解消されました。
★儲かる農家とは
特集では有力農家にアンケートを行い経営規模・販売力などからランキングしたモデル農家ベスト20が面白い。
そのランキング1位のワールドファームのビジネスモデルが戦略的でした。まず、ワールドファームは冷凍野菜の国産化を目指していて、中国からの年間100万トンの輸入を50万トン分ワールドファームの国内生産に置き換えることをビジョンと掲げています。
ワールドファームのビジネスがうまいのは生鮮品だけじゃなく、利益率が高いカット野菜を自社工場で加工し販売していることです。
キャベツならカット野菜用に生製品の1.4倍の大きさに育てて、加工することによって単位面積あたりの収穫量が増えます。また、カット野菜はカットされている『付加価値』が付くので粗利益が生鮮品と比べてなんと20倍です!(たしかにカット野菜はちょっと高いですよね。)
また、社員待遇も大企業並みで年間120日の休日、マネージャー職で年俸700万などブラックと言われる農業でもピカピカなスター企業です。そのため、20代が半数以上で今後の農業を担う人材確保もバッチリです。
他にも、農業生産法人『六星』は鏡餅はおせち料理のブランドを作り、地元直営店・スーパー・大手デパートに販路を確保しているとか、お酒用の酒米を作ったり漢方薬の原材料となる『生薬』作りなど、とりあえず作って売るでは無く、売れるモノを適正な価格で戦略的に販売する農業が主流になってくるのかなと思いました。
JAに頼らない農家
モデル農家は基本的にJAを頼らないスタイルが多いみたいです。
その理由はJAから農薬・ダンボールなどを購入するとホームセンターより高額だから・・・
また、JAに販売を依頼したときの手数料も高いので直売をして中間マージンを抜いている農家がいるんですね。
JAって全国に拠点があり農業サポート団体だと思ってたんですが、実態は違うみたいです。
また、JAに販売を依頼したときの手数料も高いので直売をして中間マージンを抜いている農家がいるんですね。
JAって全国に拠点があり農業サポート団体だと思ってたんですが、実態は違うみたいです。
農業もビジネス戦略が大事
儲かる農家は作る野菜や果物などを戦略的に選び、おせち・鏡餅・カット野菜など付加価値を付け、確立した販路を持っていることが共通していました。作ってから売るでは無く、作付の段階で売り先と価格が決まっているんですね。
それを実現するためには販路を確立することが必要ですが、長年の努力で強固な信頼関係を築いているんでしょうね。農業以外でも誰にどんな価値を提供するかはビジネスの根幹だと思うので戦略性って本当に大事なんだなぁと実感しました。
投資先を分析するときも戦略性があるかを選定の条件に入れたいと思います!